By Oohashi
器の美
こんにちは。
暖かかったり冷え込んだりする毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
昨年から図書館通いを始めたのですが、先日とても興味深い本と出合いました。
「ケの美」
数年前に開催された「ケの美展」の著書ですが、隈研吾氏や皆川明氏などの日常の愛用品と共に、素敵なコメントが記載されています。
その本を読んで、昔に比べるとハレとケの境界はあいまいになってきていて、日常にもちょっとした贅沢な気分を味わえる機会が増えてきたのではと感じました。
そんな日々の暮らしをちょっとグレードアップさせてくれるアイテムはBRAINSでは何だろう?と考えた時に、真っ先に浮かんできたのは「HIBITO」でした。
HIBITO
デイリースタンダードなテーブルウェア「HIBITO」をアクタスと共にデザインしたのは、セシリエ・マンツ。
コペンハーゲンを拠点に北欧のデザイン界を牽引するプロダクトデザイナーです。
2004年にDanish Design Awardを、2007年には名誉あるフィンユール賞を受賞。
彼女の詩的センスに満ちたデザインは世界で高く評価を受けています。
HIBITOには大きく分けて二つのデザインがあります。
こちらのスタンダートなデザインと
鉄分を多く含んだ釉薬を縁に用いた「SABI」
この釉薬の縁は職人さんが手書きをしているのですが、日本の伝統性を主張しすぎることなく、どことなく感じさせてくれます。
伝統的でとてもスタンダードなデザイン。
どんな食事にもあうシンプルな白。
上から見た時の佇まいも上品そのものです。
HIBITOの大きな特徴として、重ねた時に厚みが出ない点が挙げられます。
どうしても増えてしまう食器類に頭を悩ませている方も多いと思いますが、HIBITOなら食器棚を有効活用することができます。
また、「和食」「洋食」「スイーツ」のどちらにも合うデザインのため、少ない枚数で使いまわすことが可能です。
「ごちそうさま」の後に真ん中に現れる粋なデザイン。
あくまでも目立たず、それでいてお食事を頂いた人の気持ちをほっこりさせてくれるところは、まさにデザイン先進国ならではですね。
お揃いの湯飲みはフリーカップとしてお使いいただけます。
緑茶やコーヒーを始めとしたドリンク類だけではなく、和え物やヨーグルトなどのスイーツ、蕎麦猪口としても相性が良いです。
画像では伝わりにくいですが、女性の手にもしっくりと馴染む程よいサイズ感です。
ユニバーサルデザインと言ってもいいかもしれません。
セシリエマンツが考える和のデザイン。
そこから誕生したのがこちらのランチョンマットです。
リバーシブルなので、気分によって印象を変えることができるのはとても楽しいですね。
実は四隅のうち2ヵ所だけ丸くカットされているんです。
デザイナーの遊び心がこちらにも感じられますね。
HIBITOは2019年にデザインミュージアム・デンマークのパーマネントコレクションに選ばれました。
無塗装のお箸(黒檀とメープルの2種)とランチョンマットとお揃いのコースターもあります。
(最初の画像にちょこっとお箸が登場しています。)
もうお気づきかもしれませんが、「HIBITO」は「日々と」から名付けられました。
お食事は日常と切っても切れない大切な時間。
ほんの少しだけでもいいので自分が心地よく、ちょっと贅沢な気分になれるアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか?